合格(うか)る勉強法 標準編

野田Tの勉強法コラム

合格(うか)る勉強法 標準編

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学力はピラミッドと同じです。入学試験で合格最低点を取るために必要な知識や考え方という石を一つずつ丁寧に積み上げていく。大きなピラミッドには堅固な基礎が必要なように、勉強でも基礎が大事です。

 

基礎の大切さはよく言われますし、大学受験勉強をゼロから始めるフジゼミでは基礎を大切にしていますので、ここではピラミッドの石に注目しましょう。

 

 

ピラミッドの石は、その上に積み上げる石の重さに耐えられるよう十分に堅固でなければなりません。また石の面は完全に直角をなしていなければ、石を積み上げた平面が水平にならず傾いてしまいます。さらに石の面に凹凸があると力が集中して石が割れてしまいます。

 

つまり石には高い完全性が必要とされるのです。勉強で身に付ける知識や考え方もピラミッドの石と同じく完全性が必要です。分かりやすく言えば、完全に理解した知識や考え方が求められるのです。

この完全な理解を目指すために、「分かる」というのがどういうことかきちんと理解する必要があります。

 

「分かる」ということには3段階あります。

レベル 内容 内容
1 最初の「分かる」 テストなどを復習して100点取れるようになる。
2 より速く、より正確に より速く解けるようにする。そして、10回やっても100点が取れるぐらい正確に理解する。
3 本当の「分かる」 他の人に教えられるレベルまで理解する。

 

≪最初の「分かる」≫

しかし多くの人が「分かったつもり」を「分かる」と勘違いしています。テストで100点取れるようになるまで復習するのが最初の段階です。

そのためテストで理解度を計っていない人はすべて「分かったつもり」でしかないですし、基礎レベルの確認テストで100点取れずに次に進むのは豆腐でピラミッドを建てるようなものです。

 

≪より速く、より正確に≫

この段階まで復習して始めて速く解く練習ができます。

センター試験の演習などでスピードアップのトレーニングを行うのはこの時点です。初めて解く問題でスピードアップの練習をしようとする人がいますが、それはやめてください。なぜならばできないことを2つ同時に練習するのは、それぞれ別々にとレーニングするより効率が悪いからです。

 

≪本当の「分かる」≫

そして本当に「分かる」というのは人に教えられるということです。人に教えられるということは、その内容がきちんと定着しているだけでなく、体系立てて理解され、かつ自分の言葉になっているということで最高レベルの理解です。

 

しかし、いつも他人に説明する機会を作るのは困難ですし、またかなりのレベルに達していないとできない方法でもあります。そこで登場するのが“セルフティーチング(self  teaching)”です。復習時に自分自身に対して学習内容を説明する方法で、相手が不要であり、教える側と教わる側を同時に演じるため学習効率が倍になる上、学習した内容を自分でまとめることは「身に付ける」のに非常に効率的です。

 

今回は基礎編で上げた3つの分類で、どのような「セルフティーチング」が実践できるのか紹介します。

 

 

 

①暗記する(社会や英語や古文・漢文の単語・文法など)

 

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暗記の場合の一つ目のやりかたは「『逆』一問一答」です。

例えば「享保の改革の後、商人の力を利用して幕府の財政を立て直そうとした老中は誰か?」という問いに「田沼意次」と答えるのが一般的な一問一答です。

 

そこで、「田沼意次」という言葉を見て、「田沼意次は享保の改革の後、商人の力を利用して幕府の財政を立て直そうとした老中である」と自分の言葉で説明してみるのです。この方法は用語に対する理解を深め、また記述問題への対応力も飛躍的に向上します。

 

もう一つのやり方は「メモリーツリー」を書くことです。メモリーツリー記憶術とは、ひとつのことについて派生する、関係するキーワードをどんどん書き出して覚えていく記憶術のことです。

やり方は
①中心にテーマを置く。
②周囲にテーマに関連するキーワードを書き出していく。
③キーワード同士を結び付け、カテゴリーごとにまとめる。
④新しい紙にきれいに清書する。
です。

 

このメモリーツリー記憶術は実際に例を見てまねしてみるのが一番良いので、ネットで「メモリーツリー 日本史」などで検索してみてください。

 

注意事項として、メモリーツリーを作成するのに時間をかけ過ぎてはいけません。キレイで見やすいものを作ろうと、作成に時間をかけすぎて本来の勉強時間が不足してしまうという本末転倒な結果になってしまいます。サクッと作ることを心がけましょう。

 

 

②解き方を身に付けて応用する(数学や物理の理数系科目)

 

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実は、基礎編で挙げた“読み解き法”がセルフティーチングなのです。

理数系科目の復習を積む上で大事なのは、「どのポイントに着目すれば、答えを出すことができるか」です。解き始める前に、例えば「この問題のポイントは、ベクトルの内積が0になるのを利用して方程式を作って解く」と、実際に声に出して説明しましょう。

 

単に解き直しをするよりも、ポイントがしっかり記憶に残り、類題への応用力も磨かれます。

 

 

③考える(英語の読解や現代文など)

 

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英語の読解や現代文など考える科目の復習ポイントは「解答根拠がしっかり説明できるかどうか」です。例えば、英語の長文を復習する際、「この設問の解答根拠は、本文のこの部分(線を引く)で、itがさらにこの部分を指しているから、この設問の解答は、エ!」と、実際に声に出して説明しましょう。

 

「解答根拠をしっかり説明するトレーニング」を積んでおけば、どんな文章が出題されても、読解し解答できる確かな力をつけることができます。