合格(うか)る勉強法 超基礎編

野田Tの勉強法コラム

合格(うか)る勉強法 超基礎編

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大学受験の勉強とは

「大学の入学試験に合格するために勉強する。」ことです。

 

大学の入学試験に合格するためには

「志望校の入学試験で合格最低点以上の得点をする。」ことが必要です。

 

よって受験勉強とは

「入学試験で合格最低点を取るために必要な知識と考え方を身に付ける。」ことになります。

 

 

逆に、「入学試験で合格最低点を取るために必要な知識と考え方を身に付ける。」に結びつかない、つまり、点にならない勉強は無駄でしかありません。

 

ここまでは当たり前のことなのでシンプルに納得してもらえるはずですが、多くの人が勉強をしている格好だけで、受験勉強をしていないです。

繰り返しますが、受験勉強とは「入学試験で合格最低点を取るために必要な知識と考え方を身に付ける」ことです。そして最も重要なのは「身に付ける」ということです。

 

みなさん、本当に「身に付ける」ための勉強、そしてできるだけ効率的に「身に付ける」ための勉強をしていますか?

 

 

 

さて「身に付ける」ための勉強法に行く前に、まずはよくある間違いを見ておきましょう。

 

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【間違った勉強法】

  •  この大学に合格するには○○時間(1年間で1500時間など)勉強すればよい。
    • いくら時間をかけても身に付いていなければ意味がありません。
  • この大学に合格するにはこのレベルの問題集をやっておけば大丈夫だ。
    • これも身に付かなければ意味がありません。また、自分の実力に合わないレベルの勉強をするのは非常に効率が悪いです。
  • 自分に合ったレベルの勉強や与えられた課題を淡々とこなす。
    • これが一番多い間違いです。表面的には正しいのですが、多くの人の成績はそれほど向上しません。なぜかというと「身に付ける」という意識がないためです。

 

間違った勉強法に共通するのは「身に付ける」ということを意識していない、つまり目的にかなっていないということです。
なぜここまで口を酸っぱくして「身に付ける」ということを繰り返すのかというと、人間はみなさんが思っている以上に忘れやすい生き物だからです。

 

 

どれほど人間が忘れやすいかというと、

  • 1時間後には暗記したうちの約50%を忘れてしまう。
  • 1日後には約75%を忘れてしまう。
  • 1か月後には約80%を忘れてしまう。

のです。

エビングハウスの忘却曲線

どうです?覚えたことの大半が、しかも1日後には忘れ去られてしまうという恐ろしい事実。はたしてこれが「身に付ける」勉強と言えるでしょうか?

さらにこの身に付かない勉強は、非常に大きな問題をはらんでいるからです。

 

それはただ無駄だというだけでなく、なまじ勉強しているために「勉強している」気になってしまいますが、「身に付ける」勉強ではないため成績は伸びません
そのため、努力しても結果が出ず、「どうせ自分はこの程度」とあきらめて自分を卑下したり、場合によっては受験勉強自体をやめてしまうことさえあります。本当は勉強のやり方が悪かっただけにも関わらず。

 

 

 

では、「身に付ける」勉強法とはなんでしょうか?

それは、“復習”することです。

平凡で退屈極まりない響きのする“復習”こそが「身に付ける」勉強法であり、平凡で退屈極まりないからこそ、多くの人が“復習”をおろそかにしてしまう理由なのです。
しかし、人がいかに忘れやすいか、身に付かない勉強がいかに無駄であり、ときには害にさえなりうるということを知ったみなさんは、日々地道に“復習”をできるはずです。

 

“復習”の大切さを是非理解してもらいたかったため、前置きが長くなってしまいました。ここからが本題です。
「合格る勉強法 超基礎編」の具体的な方法に行きます。ただやみくもに“復習”をしても効率は上がりません。そのためにはコツがあります。そのコツは次の3つです。

 

 

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【効率的な“復習”のやり方】

①勉強したその日のうちに“復習”し、翌日に再度“復習”する。
②復習は、勉強した内容を短時間で一通りおさらいする。
③復習はできるだけテスト形式にする。

 

①勉強したその日のうちに“復習”し、翌日に再度“復習”する。

1時間で半分も忘れてしまうため、その日の内に復習することが大切です。また1日後も急激に忘れてしまうので翌日の復習も必須です。そして1日後に覚えていれば記憶は確実に定着します。

 

先の実験によると、実は1日後に残っていた記憶は1カ月後にも約80%残っています。なので覚えた翌日までが復習のゴールデンタイムなのです。

 

お勧めの復習タイミングは、まず塾で勉強する最後の時間をその日の復習の時間にします。そして翌日の再復習は塾に来た最初の時間を割り当てます。つまり、勉強の最初と最後は復習の時間と決めて習慣にするのです。

 

 

②復習は、短時間で勉強した内容を一通りおさらいする。

復習に最初の勉強と同じぐらい時間をかけてしまっては、新しい内容を勉強する時間が全くありません。それに、毎日続けられない復習には何の意味もありません。

 

なので、勉強した内容を一通りおさらいすることを最優先します。次に優先すべきはできるだけ短時間で効率的に復習を終わらせることです。時間を空けずに一度覚えたことを復習するため、一通りの復習でも忘れたことを思い出して定着することができます。
逆に時間を空けてしまうと復習にかけるべき時間はぐっと増えてしまいます。

 

 

③復習はできるだけテスト形式にする。

復習をテスト形式にすべき理由は以下の3つです。

  • どの程度定着しているか分かるようにするため。
    • テスト形式にすれば点数で定着度が分かります。逆に定着度がわからないと「身に付ける」勉強ができているかどうかわからないため、受験勉強をしていないことになります。
  • 勉強したことを定着しやすくするため。
    • 記憶するためには覚えようとするだけでなく、思い出そうとする練習も重要です。テスト形式であれば必ず思い出そうとする練習をすることになります。
  • 退屈な復習に少しでも面白みや刺激を加えるため。

 

ここまでくれば、問題集や参考書の効率的な勉強法も分かってくると思います。そう、勉強した内容をすぐに復習しながら進むというやり方です。

意外と多くの人が始めから最後まで1週し、また最初から復習するというやり方で反復するのですが、やり直すころには最初にやった内容をほとんど忘れてしまっているので復習の意味がありません。

効率的に身に付けるのであれば1週で仕上げるつもりで勉強した内容をすぐに復習しながら進むべきです。

 

 

 

≪復習のさらなる威力 ~合格への最短経路~≫

最初は順調に学力が伸びますが、勉強が進むにつれてこの伸びが鈍ってきます。その主な原因は、学力が伸びたこと自体にあります。学力が伸びるということはそれだけ身についたこと、覚えたことが多くなるということです。そのため忘れてしまう量も学力に比例して多くなります。

 

その結果、新しいことを勉強して身に付けても、身に付けた内容を忘れてしまう分がマイナスとなり、点数が伸びない、最悪忘れる量の方が多くなり成績が下がるのです。そのため、他の科目の勉強を優先するためにある科目の勉強を止めてしまうと成績は大きく下がりますので、一度勉強を始めた科目の勉強は決して止めないでください。

 

 

では、伸び悩みを解決する方法はなんでしょうか?

まず勉強量を増やすことを考えてみましょう。勉強時間を増やす?簡単に増やせるのであればぜひそうしてください。

 

でも多くの人はできる限り勉強時間を増やしているのでは?じゃあ他の時間を削る?気分転換の時間、睡眠時間を。どちらも効率的に勉強するために必要な時間です。そもそも勉強時間は増やせたとしても倍になったりはしないでしょう。
では、やり方を効率的にする?これはぜひ日々やってください。でもいきなり効率が倍になったりはしません。

 

 

しかし、忘れる分を一気に減らすことならできます。そう復習することが一番の解決法です。

まず復習によってしっかり定着させ、忘れにくくすることです。そして定期的に忘れていないか復習してチェックするのです。ある程度の学力が身に着いたら、新しい内容を身に付けることよりも、身に付けた内容を定着させる、忘れないようにチェックすることに勉強の重点を移すことが学力を伸ばす秘訣です。

 

要は攻守のバランスとること。攻撃が新しい内容を身に付けること、守備が身に付けた内容を忘れないようにすることです。
スポーツの強豪チームに共通することは攻守両面ともに優れていることです。どちらかに偏っているチームが勝利を続けることはあり得ません。

 

勉強も同じです。難関大学を目指すのであれば全体のバランスを保つことを常に意識してください。

 

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