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自叙伝④(大学生活)

塾長コラム

自叙伝④(大学生活)

大学進学が決まると
中学時代の先生に手紙で報告した(過去の謝罪を込めて)
地元の仲間は盛大に送別会を開いてくれた。

 

ゲーム喫茶のママさんは涙を浮かべて喜んでくれた。
「もうあんたは私らとは別の世界へ行くんじゃけぇ
帰ってきたらいけんよ。大きい人間になるんよ。
そのうち活躍して新聞に載って,それを見て私らは喜ぶけん」
そんなことを言って送り出してくれた。

 

呉服屋のおっちゃんにも激励された。
「おまえは高校へは行ってないけど,
これまで経験したことは,お金を払っても教えてもらえないことや。
これは絶対的に強みになる。自信を持って東京へ行ってこい」

 

こうして私は上京し,2年遅れの大学生活が始まった。

 

当時は浪人生が数多く,友人には困らなかった。
内部進学生も多かったが,2歳年下というのも気にならなかった。

 

友人作りに大いに効果があったものが「新入生名簿」だ。
名前と出身校が記載されたものだが,
私の場合は出身校欄が「大学検定」となっていた。
これに多くの同級生が興味を示した。

 

なぜ高校を中退したのか?
辞めて何をしてたのか?
その後なぜ大学へ行こうと思ったのか?
受験勉強をどうしたのか?

 

こうした質問に正直に答えていった
ゲーム喫茶時代のことから,いわゆる修羅場的な体験など
普通の道を歩んできたみんなには,そりゃ異質だろう。
私の回答にみんな驚き,称賛してくれた。

 

みんなから「すげえ」を連発される中で
・・・・私は天狗になった。

 

私の周りにはいつもたくさんの人がいた。
授業は要領よくサボりつつ,単位だけはちゃっかり取得。
昔話に花を咲かせながら,あっという間に一年が経った頃,
ふと思った。

 

「オレ,大学生になって,いったい何をやってんだ?」

 

大学の授業とバイト以外は
飲み会,コンパ,麻雀,ゲームという日々。
過去の自慢話を語るだけで,
大学に入って「これをした」と言えるものがない。
せっかく大学に入ったのに,オレは何をやってるんだ?
大学って行く意味があるのか?
そんなことを考えるようになっていた。

 

大学を辞めることすら少し考えていた頃
部屋の片隅でホコリをかぶっているパソコンを何気なく見た。
「ほかの大学生はいったい何をやっているんだ?」
という思いがふと沸いてきた。

 

パソコンを立ち上げ,インターネットに接続
「大学生」「サークル」
などのキーワードでいろいろネットサーフィンしている時,
ある一文が目に飛び込んできた。

 

「勉強したい大学生だっている。志ある学生よ,集え!」

 

なんだこいつ?
と思いながら,そのページを見てみた。
それは大学横断型自主ゼミの紹介ページだった。
ゼミの名前は「岩國哲人ゼミナール」(略して岩國ゼミ)

 

当時の私は岩國哲人という人物を知らなかったが
読んでみるとすごい経歴だった

 

東大法学部卒
日興証券からモルガンスタンレーを経てメリルリンチの上席副社長に
その後,出身地の出雲市長になり数々の行政改革を実現
(市長選出馬の際は「年収1億円を捨てた男」として話題になったとか)
市長退任後は東京都知事選挙に出馬するも落選
その後,衆議院議員となる

 

岩國ゼミというのは,
首都圏を中心に様々な大学から集まった約80名の学生による自主ゼミナールで
・政治,経済,国際関係などについて発表し議論する
・関心の強いテーマは政治家や学者などを招いて座談会や講演会を行うことも
・自分たちの意見をまとめて政策提言することだってできる
・週1回のゼミの後,居酒屋で大いに盛り上がる
そんなことを主な活動内容としていた。

 

私のパソコンに岩國ゼミの新入生募集のチラシがデータとして残っている。
そこに書いてある呼びかけの文言をそのまま掲載したい。

 

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大学・学部・学科・学年・性別・・・・・・
こんな枠を取っ払って、自分たちの力で何かを変えていきたい。
その何かを一緒に創りませんか?

私達、岩國哲人ゼミナールは25大学82名で創る
インターカレッジのゼミナールです。
岩國哲人ゼミナールは、「とにかく何かをしたい!」
そんな人が集まっているゼミナールです。

やる気のある人・変わり者・一言居士
飲み会サークルに飽きた人・本気で勉強したい人
岩國さんのファン・他大学の友達を作りたい人
大大歓迎です。

しかし、ここでは誰かが何かをしてくれるだろうという
甘い期待は通用しません。
あなたがしたいことは、あなたが企画し、周りを説得し、
実行するしかないのです。

あなた次第であなたの「夢」はいくらでもかなえられます。

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今になって読んでみると
中身の分からない極めて怪しげな呼び掛け文ですね・・・

 

だが,当時の私はこの呼びかけに強烈に興味を抱いた。
國學院大学という狭い世界しかしらない私にとって
大学生活がなにか大きく変わるのではないか
そういう期待を抱いた。

 

タイミングよく岩國ゼミの新入生向け説明会が開催されるとあった。
私はこれに少なからぬ期待を抱いて参加することにした。

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