フジゼミ 年齢

フジゼミには幅広い年齢の人が学んでいる

塾長のコラム

フジゼミには幅広い年齢の人が学んでいる

フジゼミは学年の区別がない。
たとえ大学受験生でも,必要があれば小中学校からやり直すし,授業も完全にレベル別となっている。
私が担当する「中学英語」の授業でも,高校生から社会人まで幅広い年齢の生徒がゼロから英語を学び直している。

 

その受講生の中に,A君というゼミ生がいる。
彼は少しおっちょこちょいなところがあって,質問に対してよく珍回答を返してくれる。
そんな時は,ほかの生徒たちの間でクスクスと失笑が漏れることもある。

 

先日,授業が終わった後でみんなにA君のことを話した。(本人もいた)
実はA君は今年で31歳になる。
祖先は朝鮮半島出身で,太平洋戦争の時に祖父母が移住してきたという。
いわゆる在日三世だ。

 

A君は日本で生まれ,日本で育った。
学校は朝鮮学校で学び,高校は朝鮮高級学校を卒業した。
ところが同校を卒業しても日本の高校を卒業したことにはならず,大学などに進学する場合は,別に高卒認定試験に合格する必要がある。
(だからフジゼミで学んでいるというわけだ。)

 

A君は高校を卒業した時点では進学に興味はなかった。
普通に就職し,12年間真面目に働いてきた。
その中で,自分にやりたいことが芽生え,やりたいこと,自分の夢を実現するために進学することを決意した。
出身は関東地方だが,フジゼミに通うために,仕事を辞めて福山にやってきた。
生活費からフジゼミの学費までの全額をA君は12年間で貯めたお金でやり繰りしている。

 

A君は毎朝9時50分にはフジゼミにやってくる。
そこからフジゼミが閉まる22時過ぎまで,ひたすら勉強に励んでいる。
日本語教育を受けていないため,国語と漢字は少々苦手なようだ。
そのためか,質問に対してたどたどしいこともあるが,熱意でそれをカバーしている。

 

A君の話を聞いたゼミ生たちは静まり返った。
ただ授業だけに来ている自分たちとは大きく違うことに少なからぬ衝撃を受けたようだ。

 

A君に限らず,フジゼミには幅広い年齢の人が学んでいる。
今となっては三十代のゼミ生は珍しくない。
そんな多種多様な人が間近で勉強しているという環境は,現役高校生や浪人生たちにとって,とても大きな刺激になっていると感じている。

 

はっきり言ってフジゼミ生にはいわゆる優等生はほぼいないが,それでも真剣に勉強するのが当たり前のような空気が漂うのは,こうしたゼミ生たちの相乗効果だと考えている。

 

それぞれが交わる機会はそれほど多くないが,バーベキューや全体ホームルームなど,何らかのきっかけを作っていきたい。

 

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