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なんのために大学へ行くのか④

塾長のコラム

なんのために大学へ行くのか④

学生時代に多大なる影響を受けた人物 その3

 

明治大学の学生だったM氏。
パソコンが世の中に普及するよりはるか昔,
まだ「マイコン」と言われていた時代からプログラミングを駆使し
自分でゲームソフトを作っていたほどで
ハッキング能力もプロ級のITオタク。
愛読書は「imidas」とだけあって実に博識で
経済学,哲学,社会学,天文学からどうでもいい雑学まで
聞かれたことは何でも即答できるほどの知識の持ち主だった。

 

ただ,彼には欠点があった。
自分の知識をひけらかし,相手を見下している・・・ように私には見えた。
人に何かを説明するときに人差し指を立てて,「いいか,だからこれはこうなんだ」
と鼻高々に語るその仕草,
さらには「まったくこれだから國學院は・・・」という台詞に
出会って2回目くらいでイラっとして言い返した。

 

「お前な,知識で人に認められたいと思っているかもしれないが,
逆にその高慢ちきな態度でみんなが離れていっているのに気付いているか?」

 

その場が凍った。

 

 

 

その翌日,M氏から「サシで話がしたい。今から会えるか」と電話があり,
人形町の割烹料理屋で酒を片手にしこたま語った。
M氏は私に言われたのが相当ショックでもあり,
ただ一方で自覚していたことでもあったそうで,
「とにかくお前に言われて目が覚めた」と言っていた。
自分のことについて恥ずかしい過去も含めて
クソ真面目に語ってくれた。

 

正直なところ,大学に行く前のチンピラ時代の私であれば,
M氏のような人物は最も毛嫌いするタイプだった(たぶん向こうもそうだ)が,
私に対して完全に心を開いて語ってくれたことが,素直にうれしかった。

 

それ以来,M氏とは一番の親友関係が続いている。
前に書いた政治家K氏の選挙を一緒に戦い,
フジゼミを設立した際は,私の自宅に1ヶ月泊まり込んで
教材づくりやホームページなどをせっせと手伝ってくれた。

 

彼との出会いは私の人間的な幅を大きく広げてくれたと思う。

 

ちなみに,M氏は明治大学に9年在籍してやっと卒業した。
(本当なら8年で除籍だが,1年間休学していたので)
現在はプロのプログラマーとして活躍している。
今でも互いの存在が良い刺激となっている。

 

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